嘔吐恐怖症を克服した話【お子さんに絶対に言わないでほしいNGワード】

体験談

※お話の内容上、お食事中の方や嘔吐のお話が苦手な方はご遠慮ください

 

 

 

 

嘔吐恐怖症という言葉をご存知でしょうか。

 

私が知ったのは5年ほど前にネットでたまたま体験記を見たことがきっかけです。

そして、自分がまさに「嘔吐恐怖症だった」と知ったのもその時でした。

今思えばそれが原因で、小学生の時に1年間ほど不登校になりました。

 

自分がこうなってしまった背景に母親から言われてきたある言葉があります。

私と同じように苦しむ子供がいなくなるように、また、不登校になっても現在の私のように働きながら子供も育てられるほどまでに克服できた過程を記したいと思います。

 

嘔吐恐怖症とは【嘔吐恐怖症になったきっかけ】

嘔吐恐怖(おうときょうふ)とは、自分が吐くこと・他人が吐くことに対して、強迫的に恐怖を感じる状態を指す。

パニック障害の一種と考えられている。

不安神経症やうつを伴う例もみられる。

-引用:Wikipedia

私は赤ちゃんから幼少期、本当によく吐く子だったそうです。

小食で、やっと食べたご飯も吐いてしまう…なんていうのは日常茶飯事だったそう。

自分でも吐くのは苦しいので辛い気持ちもいまでも覚えています。

 

吐いてしまうことに関しては、ことらも今思えば「周期性嘔吐」という、元気な子供が繰り返し吐いてしまう病気だったと思っています。

周期性嘔吐も、嘔吐恐怖症も、私の幼少期はよくわかっていなかったことだったのです。

 

私の嘔吐恐怖症発症のきっかけは、小学校1年生のできごとです。

よくありがちなことですし、いまは改善されていると思うのですが…

 

夏の暑い日、体育館での校長先生のお話でずっと立っている時に気分が悪くなり、全校生徒の前でもどしてしまいました。

そのまま意識を軽く失って、気付いた時には保健室で、体操着に着替えさせられていました。

保健の先生が「一度汚れた服を教室に置いて、またもどってきなさい」と言ったので、自分の教室にもどりました。

 

すると担任の女の先生が、私のクラスでみんなに何かを話しているところでした。

耳をすましてみると…

 

気分が悪いときは事前に先生に言いなさい。

今日の〇〇さん(私)みたいなことをされると掃除するのも大変だし困ります。

 

先生のこの言葉が聞こえて、私は教室に入れなくなりました。

 

次の日、朝から吐きそうなほど気持ちが悪く、母に訴えると、熱はないから学校に行きなさいと言われました。

とりあえず学校に行くものの、また吐いてしまったら…という不安で余計に気持ちが悪くなり、保健室に。

保健の先生からも、特に問題はないから教室にもどりなさい、と言われ、とりあえずもどるも、やっぱり吐きそうなほど気持ちが悪い。

 

こんな日を繰り返しましたが、1ヶ月ももちませんでした。

最終的には、自分の家から一歩も出られなくなってしまいました。

母が心配して心療内科の病院に連れて行こうとしまいしたが、電車にも乗れず、車なら万が一吐いても人目につくことがないため車なら乗ることができました。

 

 

克服できたきっかけ

こんな生活が約1年続きました。

通常、担任の先生は1、2年は同じ先生が引き継ぐことが多かったそうですが、私のことが原因で担任の先生が代わりました。

 

私が学校に行けるようになったきっかけは単純でした。

学校に行かない代わりに、自宅で国語や算数のドリルをやっていました。

これをやっていれば学校に行かなくてすむなら、とドリルは割と真面目にやっていたのですが、国語のドリルをやっていたときに、ふと「今」という漢字をド忘れして書けなくなってしまいました。

あれ、どんな漢字だったっけ…と思った瞬間に、これ学校に行ってなくて私の頭が馬鹿になってるせい?と思いました。

 

こんな些細なきっかけで、次の日からランドセルを背負って登校することができました。

学校に行くと先生やクラスメイトから歓迎され、その日が私の再登校を記念して「〇〇さんの日」と記念日まで作られました(笑)。

 

その後、小学校を卒業し、中学は受験をして私立中学・高校に進学しました。

現役で大学に合格し、そのまま就職・結婚・出産…とごく当たり前の生活ができています。

 

嘔吐恐怖に関しては…他人が吐いてるのを見るのはいまだ抵抗があるので、大学時代は激しい飲み会などには参加できませんでした。

「世界の果てまでイッテQ」とかのキラキラも見れません(笑)。

 

ただ、子供や猫が吐くのも平気ですし、吐いたものを処理するのも大丈夫です。

私の場合は、時が解決してくれた感じがします。

 

母からの言葉が私をここまで苦しめていた

私が不登校になったときに、誰にも「先生の言葉がいやだった。吐くのが怖くて外に出られない」と本音を言ったことはありませんでした。

 

理由は母にありました。

 

母は、かなり神経質で綺麗好きなため、私が何回も吐くたびに叱っていました。

あとからこの話を両親に打ち明けましたが、父は「そりゃ叱りたくもなるほど頻繁に吐いていたんだよ」と言われました。

 

確かに、私も子供を育てて、吐かれた時の大変さったらないなと思いました。

服や布団が一瞬で台無しになってしまうので…これを頻繁にやられたら確かに大変だと思います。

 

ただ、母は吐きそうな私に「絶対吐いちゃだめ!」

吐いた私に「吐くなって言ったでしょ!」

 

この言葉が私を追い詰めていました。

 

吐くことはよくないこと、人に迷惑をかけることなんだと日常から思い続け、それでも体の反応として吐いてしまう。

そこに担任の先生からの言葉でとどめを刺されました。

 

不登校でも理由を他の人に言えなかったのは、自分でも、自分が悪いと思っていたからでした。

子供ながらに自分のことを責め、うまく対処できていないことが原因でした。

 

 

自分のお子さんに気が付かずに言っていませんか?

大学で教養として心理学を勉強していたときに、こんなことを勉強しました。

 

生理現象は叱ってはいけない

 

「吐く」という行為は、体の中の仕組みでわけがあって吐いているのであって、れっきとした生理現象なんです。

生理現象は止めてはいけません。

なので私の母のように「吐いてはダメ」とは絶対に言ってはいけないのです。

私はこれを知ってからは長女にも「吐いていいよ」と言うようにして、絶対に叱らないようにしています。

 

これと同じ理由で、おしっこやうんちなどの排泄も生理現象ですので、絶対に叱ってはいけません。

トイレを失敗して叱ってしまうと…これもまた私と同じような強迫観念にとらわれてしまうと思います。

「ちゃんとトイレでしなさい!」とは言わずに、「また次やってみようね」と言ってあげてください。

 

まとめ私がこんなに母から言われた言葉を覚えているほど「ここで吐いたらダメ」と叱られたことは、巡り巡って私が不登校になってしまった理由になりました。

そして、嘔吐恐怖症や周期性嘔吐など、昔は知られていなかった病気が存在することも知っていただけたらと思います。

お子様がいる方は絶対に生理現象は叱らず、受け流してあげてください。


コメント

  1. れな より:

    私も自分や他人の嘔吐に対して恐怖があります。
    大きくなった今でも克服できずにいます。いつか私も克服できるでしょうか?

    • りや子 りや子 より:

      れなさん
      はじめまして。
      お気持ちすごくわかります。人が多いところに行くのが辛いですよね。
      私は、飲み会などには「お酒が飲めない体質だから」と嘘をついて避けています。
      無理に克服しようとせず、嘔吐の頻度が増える機会(というと変な言い方ですが)に触れないように生活していくのもいいかと思います。

      りや子

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました